中学生になると親が介入することが少なくなり、夜更かしをする子も増えてきます。
受験生のお子さんがいる方は特に、子供の健康管理が気になると思います。
中学生の理想的な睡眠時間はどのくらいなのでしょうか?
中学生の平均睡眠時間
ベネッセの調査では、
2013年の中学3年生の平均睡眠時間は7時間21分。
このうち中学3年生の平均睡眠時間は7時間03分。
※小学生の平均睡眠時間は8時間29分
小学生から中学生なると睡眠時間減っています。
また、学年が上がるごとに就寝時刻が遅くなっており
夜の12時以降に寝る中学生の割合は、全体の34.1%を占めています。
最近では寝る前にスマートフォンをする子が多いので、睡眠の質の低下も心配です。
中学生の健康維持に必要な睡眠時間

7時間以上寝ているのだから問題ないと思った方もいらっしゃると思いますが
実は中学生に必要な睡眠時間は8~9時間といわれています。
先ほどの表をみると中学生の平均睡眠時間がそれよりも1~2時間程度少ないのがわかりますね。
思春期は生理的に眠気が強くなる時期です。
中学生であっても、体は小学校低学年と同じ程度の睡眠を必要としているということを認識しておきましょう。
睡眠を十分にとれていないと
成長ホルモンの分泌が妨げられて脳と体の発育に悪影響を及ぼします。
身長が伸びない、太りやすくなる、病気やケガをしやすくなるなどのほかに
集中力や記憶力が落ちて精神的にも不安定になったりします。
試験前に徹夜で勉強をする子もいますが
徹夜明けには単純な計算問題でも極端に正答率が下がるという調査結果があります。
徹夜して勉強しても、本番で力を発揮できなければ逆効果です。
十分な睡眠をとりながら学習時間を確保するには?
中学生は1日に2時間程度の学習時間を確保する必要があるそうです。
8時間以上の睡眠と学習時間の確保を両立させるにはどうすればよいのでしょうか。
私のおすすめは、帰宅後すぐと早朝に勉強することです。
家に帰ってリラックスしてから勉強を開始しようとしても部活動で疲れていたりするとそのまま眠気に襲われて寝てしまうことが多いですよね。
また夕食やお風呂のあとはダラダラとしてしまいがちです。
帰宅したらまず勉強机の前に座るよう習慣づけましょう。
さらに空腹時はグレリンというホルモンが分泌されます。
グレリンは集中力や記憶力を向上させる働きがあるため、夕食前の程よい空腹時に勉強すると効率がアップします。
夕食やお風呂のあとはいつもよりも30分から1時間早めに寝てその分、次の日早起きして勉強しましょう。
朝は体と脳が回復しているので勉強がはかどりやすく朝食前の空腹感と登校時間までという限られた学習時間で、集中力や記憶力も向上します。
まとめ
中学生に必要な睡眠時間は8~9時間以上といわれていますが人によって個人差があります。
睡眠時間の長さに神経質になりすぎることなく
本人がいちばん体調良く過ごせる睡眠時間を確保するよう助言してあげてください。