気温も下がってきて、冬が近づいてくる気配が現れ始めましたね。
冬が近づいてくると、雪の対策もぼちぼち始めていかなくてはなりません。
みなさんは、雪についてどれくらいのことを知っていますか?
「白い」や「冷たい」、「フワフワしている」など
様々なイメージを思い浮かべると思います。
雪国の方ならご存知かと思いますが、雪にはかなりの重さがあります。
フワフワでも、とても重いんです。
私は雪国出身なので、除雪に慣れていますが
毎日毎日重い雪がどんどん積もるので、大変さが痛いほどわかります。
寒さよりも、重さのしんどさの方が、先にくるんですよね。
その雪の重さは、どんなものなのか
計算の方法などをご紹介していきます。
雪の重さはどうはかるの?サラサラorベトベト…種類は関係ある?
雪には、降り方や積もり方などによって、様々な種類があります。
大きく、乾いた雪か、湿った雪かに分けられます。
- 種類による重さの違い
乾いた雪というのは、サラサラしていて
スキーなどが滑りやすく、歩くとサッサッと音がなる雪です。湿った雪は、スキーなどでエッジが効きづらく
歩くとギュムッギュムッと音がなる雪です。
雪玉が作りやすい雪ですね。重さは乾いた雪だと、1㎥で50kg
湿った雪だと、1㎥で100kgもあります。雪の状態が変わるだけで、倍近く重さが変わります。
重さが変わるのは、雪の密度の違いによるものです。この密度の違いが、雪質の違いにもなり、密度が大きいと重く湿った雪に
密度が小さいと軽くサラサラした雪となります。
- 雪の重さの計算方法
計算といっても雪の状態などもあるため、一概に言えません。
今回は建設設計で使用する値を紹介しますので参考にしてみてください。実際に計算した場合も記載しておきます。
建設設計では屋根雪重荷300kg/㎥で計算します。
Q:積雪1cmで1㎥は何kg?
A:300kg(屋根雪重荷300kg/㎥)÷100=3kg
雪は嬉しいけど危険もいっぱい!重さが招いた事故&対策は?
冬になり、雪が降ると、ワクワクしますよね。
普段は見られない綺麗な景色が広がったり、かまくらや雪だるま、雪合戦で遊べたり
雪が降ると楽しいことがたくさんあります。
子どももとても喜びますよね。
ですが、毎年雪の事故は後を絶ちません。
吹雪やスリップで車が横転するなどの危険だけではなく
落雪や除雪の際の危険もあります。
重さによる事故
- 落雪
落雪による事故は、雪の重さで起きる事故の中でダントツに多いです。
屋根に積もる雪は、家から出る熱で下が溶け、氷が混じっています。ただでさえ重い雪に氷が混ざり、高さのある場所から落ちてくるととても危険です。
毎年多くの死者を出している事故になります。
○対策
できる限り、屋根の下の近くでは遊ばないようにしてください。
また、除雪の際に、下に人がいないかも気をつけてくださいね。
少し落ちてきて大丈夫でも、安心しないでください。
一度落ちると、その反動で落ちなかった雪が次々に落ちてくることがあります。
この連続で落ちてくる雪が最も危険です。
屋根からの転倒
屋根の雪を下ろさないと、家屋に負担をかけてしまいます。
ですが、屋根の雪下ろしをしている時に注意しなくてはいけないのが
屋根からの落下です。
上記のように、屋根の雪はとても重く、氷で屋根の上をとても滑りやすくなります。
さらに人間の重みも加わるので、雪が落ちやすくなります。
割れ目を深くまで入れると、危険度が高まるので
よく注意しながら除雪してください。
○対策
屋根の雪下ろしをするときは、必ず命綱をつけましょう。
雪を下ろす屋根の反対側に車を置き、紐を結んだり
家のどこかに結んだり、やり易いように、安全確保をしてください。
また、雪の下の硬くなっている部分を除き
上の圧縮されていない雪だけを除くのも効果的です。
下の地盤が崩れないので、落下する危険が減ります。
建物の倒壊
- 除雪
除雪がされていない建物は、倒壊の危険があります。
人が住んでおらず、これから住む予定のない家は
屋根の雪を除雪しないことも多いです。
○対策
雪よけのためや、寒さをしのぐため、遊び場の確保のためなど
雪の積もった建物の下に行くことは避けてください。
雪の重さは、簡単に建物を潰します。
建物が潰れるだけの重さに、人間は耐えられません。
雪の積もっている場所には近づかないようにしてくださいね。
まとめ
雪は、ウィンタースポーツや外に出るだけで
楽しく遊べるという長所と同じだけ危険があります。
遊ぶときは周りに注意するだけでなく、上の確認も怠らないでください。
しっかり注意して安全が保障されれば、安心して楽しく遊べますよね。
是非参考にしてみてくださいね。