擬音語といえば、何を思い浮かべますか?
日本独自の擬音語は、フワフワやドキドキ
パクパクなどたくさんありますよね。
中でも、「雪がしんしんと降る」の
しんしんって、不思議ではないですか?
雪はしんしんと音が鳴りながら降るわけではありませんよね。
私は雪が降る地域出身ですが
雪の中にいて”しんしん”なんて音は聞いたことはありません。
この記事では、そんな“しんしん”についてご紹介していきます。
雪がしんしん…由来や使われる場面は?どんな漢字を使うの?
雪がしんしんと降る、という擬音語は
海外の方にも美しい日本語だと言われているんです。
私もとても綺麗な言葉だと思います。
この”しんしんと”という言葉は
擬音語というだけあって、音を表す言葉です。
でも雪が降る時に音はならないし…と思いますよね。
まさに、その音がならない様をしんしんと、というのです。
音もなく振り続けることを、しんしんと降ると言う訳なんですよ。
静かな、という意味を「森(しん)とする」ともいうのですが
そこからきているのかもしれませんね。
「シーン」という擬音語も
「森(しん)とする」からきてると言われています。
漢字で書くと「深々、沈沈」と書かれます。
また、同じ”しんしん”でも、進々、振々などもあるんですよ。
ただし意味は違ってきますので、使う時は気をつけてくださいね。
小説?詩?音楽?雪&しんしんの表現が使われた作品を教えて!
“しんしんと雪が降る”という表現は、幅広い作品で使われています。
子どもの絵本から紙芝居、昔話にもたくさん登場します。
冬を舞台にした小説やドラマの台詞でも出てきますよね。
雪がしんしんと降る、という表現がある代表的な作品は
なんと言っても、藤あや子さんの歌ではないでしょうか。
名前がすでに「雪深深」なのです。
少し切ない歌なのですが、恋模様と雪が静かに降る様子がマッチしてて
つい聞き入ってしまう曲です。
“しんしん”に興味を持ったのならば
一度聞いてみるのもいいかもしれませんよ。
まとめ
“しんしん”という擬音語について、調べてみると色々出てきます。
- “しんしん”は、音がならない状態を指す擬音語
- 「森(しん)とする」からきている
- 漢字で書くと”深々”
意味を知っていると
雪が降った時に少し違った見方ができるかもしれません。
雪が静かに降り続いてる時に、是非音を聞いて見てください。
きっと、”しんしん”の意味がもっとわかると思いますよ。